No.2【賃貸物件】退去時必要のない費用まで請求されてませんか?損しない退去の注意点!




賃貸物件を借りる際に、基本的には【敷金】というものを納めている事が多いのですが、”敷引”契約でもないのに、敷金が一切返ってこない、むしろ退去費用を請求されてしまった!なんて事態を耳にします。
その返ってこない敷金や、退去費用は正当なもので、支払わなくてはならない費用なのでしょうか?
不当な費用請求も多い退去費用。 引き続き具体的な支払い義務などの有無、不必要な請求などをお伝えしていきたいと思いますので、トラブルをぜひ回避してください。



No.1【賃貸物件】退去時必要のない費用まで請求されてませんか?損しない退去の注意点!
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退去時、家主さんが負担すべき費用の具体例!

前回の記事では、何を借主自身が何を修繕し、費用を負担しなくてはならないのかを簡単にご説明してきました。
今回は逆に、家主さんの費用負担の責務についてお話していきたいと思います。
結果的には、その費用に関しては、借主側は負担の義務がないと言う事でもありますので、知っておくべきポイントになるでしょう。
基本的には通常の生活のうえで避けられない修繕については【特約事項】がない限り、家主側が負担する事となっています。




◎ハウスクリーニング費用

特約事項で追記が多いと前回お話した、ハウスクリーニングも家主が次の借主に貸す為の行為なので元来は家主負担です。
ただし、近年圧倒的に特約事項に盛り込まれている特約事項です、
この特約にOKを出さないと入居できない物件も増えているのが特徴です。



◎経年劣化で生じるクロスの張替え

通常の生活の中で生じる、日焼けや家電による電気ヤケ、劣化などについては、家主自身が通常に生活をしていたと過程した場合でも生じる劣化なので、家主負担となります。
ただし、家具が倒れてしまったり、子供が落書きをしてしまった、タバコのヤケやシミ・ヤニ・ペットがつけてしまった傷などに関しては、通常の生活の中では起きる事のない傷となりますので、借主の弁済義務が生じてしまいます。

しかしながら、前回の記事でもご紹介した、【減価償却】について適用されますので、経過年数を考慮せず、落書きやヤニがひどいからと全額請求を借主が受け負担するという事にはなりません。
クロスに関しての耐用年数6年となりますので、残存価値は1円となり、負担の義務も1円となります。
それ以下の年数でも、年数によって考慮されますので全額とあった場合は注視されてください。
ただし、張り替えに関する、工事費や人件費に関しては借主が一部負担となる可能性も例外としてありますので、注意が必要です。 ※例外とは最終的に裁判まで発展してしまったなど和解交渉時の基準になる可能性です。




◎フローリングワックスなどの色落ち

これも通常生活の中で自然に劣化していくものとなりますので、借主に修繕の義務はありません。
しかしながら請求書におりこまれてしまっていたという事案が多いのも特徴なので、もし修繕の請求書などが届いた場合は確認をされてください。



◎日焼けや経年劣化に伴う畳の返し、および表変え

基本的に日焼けなどは、通常の生活をしていると起こる事案ですので家主の負担となります。
畳の表変えなどは、次の入居者を確保するために家主が行うものとされているからで、
国土交通省の『現状回復をめぐるトラブルとガイドライン』の中にも
〜次の入居者を確保する目的で行う設備の交換、化粧直しなどのリフォームについては、経年変化及び通常損耗による損耗等の修繕であり、賃貸人が負担すべきと考えた。〜
とあり、次に賃貸に出すための目的での修繕については原則家主負担なのです。

しかしながら、重たい家具をおき、畳がへこんでしまったり、タバコを落とし焦げができてしまった、何らかをこぼしてしまい放置の挙句カビてしまったなどは借主の過失になりますので、修復の義務が生じてしまいます。
ここもトラブルが多いポイントなのですが、特約事項がない場合は基本的には修繕すべきは傷つけてしまった分に関してです。
6畳のお部屋で1畳分の一部にカビやタバコの焦げなどで傷をつけてしまったなどの場合に6畳全てを修繕する必要はありません。
先ほどのガイドライン内でも
〜畳:原則1枚単位。毀損等が複数枚にわたる場合は、その枚数(裏返しか表替えかは毀損の程度による)〜
とあり、傷をつけてしまった分のみの修繕をすべきとなります。







まだまだ、上記以外にも家主さんが負担しなくてはいけない費用はありますので、次回も引き続きお伝えしていきたいと思います。 ぜひ参考に退去時に役立ててみてください。